『借金しないと学べない？“中流”の家計を圧迫する教育費』（NHK）

　私は母子家庭育ちなのですが、私立大学に通うことができました。しかも1人暮らしだったので、親には本当に苦労をかけました。

　今回のニュースの気になるところは、“中流”の話であることです。記事内にもあるとおり、奨学金の公的支援制度の対象外になっており、家計に占める負担の割合が大きいことが問題になっています。

　砕けた言い方をしますと、日本では中途半端に収入があると収入がない人よりも苦労してしまうことがあるのです。

　私の場合は、奨学金を借りて就職してから返済していたのですが、借入額や金利などの条件に恵まれていました。それもこれも貧しさのおかげということになります。

　借金をして学校を出たような話をすると、「苦労したね」「えらいね」などと言われることがあるのですが、自分自身の経験からすれば、貧困は人生の選択肢を減らしますので、複雑な気持ちになります。

　そして今、苦労する層がジワジワと拡がっていることに、大きな危機感を持っています。

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