JR西日本、17路線30区間が赤字…山陰線の出雲市―益田間が最大の34・5億円(読売新聞)

 

  JR西日本、17路線30区間が赤字…山陰線の出雲市―益田間が最大の34・5億円

 赤字とは知ってたけれど、これほどまでとは…。といった感じです。

 しかし、沿線自治体からの指摘があるように、鉄道事業は全体を見るべきで、個別路線の赤字を強調するのは公正なやり方とは言えません。また、特に地方にとっては、鉄道は基幹公共交通なのですから、単純に費用対効果で判断すべきではないでしょう。

 記事から感じたのは、「今はともかくこのままでは絶対無理です。うちらも商売ですさかい!」というJR西日本さんの強い意志です。結局、地方の問題は地方でやってくれということだと思います。生活路線の利用者減少は構造的な話ですから、路線バスへの転換の話も一時しのぎで言っているはずです。

 鉄道は本来、大量輸送の手段として発達した乗り物です。高速で都市間をつなぎ、観光客とビジネス客を大量に運んでこそ、本来の力を発揮します。一方で、人口が少なく生活圏も狭い地域には適しません。レールという縛りがあるので、使い勝手の向上は限界があり、固定費も簡単には下げられないからです。

 それでも、それでも、それでも、わがまち(わが心)からは消えて欲しくないというのが鉄道の魅力というか魔力ではないかと個人的には思います。(それであなたはそこにいくら払えますか?という話になると、急にみんなよそよそしくなるわけですが…。)

 ちなみに、私は鉄道好きです。大切な思い出もたくさんあります。

 しかし、悲しいかな、そればかりでは、公共交通の話はできないとも思います。


 ◎地域公共交通の話について、興味のある方がいらっしゃったら、リンク先をご覧ください。⇒鉄道・バス大減便の先にくらしはどうなる?(NHK)

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