35%「うつでも相談せず」 コロナ禍、中学生ら調査―成育医療研(時事通信社)



 記事を読むと、この調査は、うつ状態の生徒に限定したものではない「あなたならどうしますか?」形式のようなので、実際の割合は更に高くなりそうな気がします。個人的にはホンマかいな!?と思うくらいの高い割合です。

 一般的に、うつ状態になってから誰かに相談する例は少ないと思います。誰でもなると言う意味で、うつを「心の風邪」と表現する人もいますが、私は「骨折」に近いと思います。
 骨が折れているのに、自分からサッと動ける人はまずいません。かと言って、身体の中で起きていることなので、教えてもらって初めて気付くこともあるからです。
 
 専門家などの相談体制を整えれば解決すると思っている人も少なくないのですが、病院や医者を増やすだけでは病人は減らないのと同じで、うつとは、そもそも行けない(行く気持ちにならない)状態なのですから、アプローチの方法としては十分とは言えません。
 
 「じゃあどうすんだよ?」と言われると私も困るのですが、原因を本人や家族だけに求めず、相談・受診の体制づくりと、うつになりにくい環境づくりを並行して行うしかないと思います。うつになるときは、今の現状に絶望しているわけですから、本人が周りが変わったと思わない限り、根本的な解決は難しいと思います。

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